░ 自閉症の治療はまず身体の中から
「食事」と「サプリメント」は、自閉症とPDDの治療において最も重要な役割をはたします。それは、自閉症やPDDの症状の多くの部分が
「身体の内部に起きた異常が脳にあたえる生化学的な影響」によって悪化したりあるいは引き起こされたりしていることと関係しています。
私たちの身体は、食事などからとる様々な栄養を使った無数の、そして複雑に繋がり合った生化学反応によって働いています。ところがその生化学反応の連鎖の一部に異常が生じると、体内の無数の器官の間の連携がくずれ、ある器官で起きた問題が他の器官に悪影響を与えるようになります。 たとえば、自閉症においては腸に起きた問題が脳に影響をあたえるというような状態が生じるのです。
このような体内の生化学的反応のバランスの乱れを正常に戻すことで自閉症の症状は改善されます。 そしてそのための治療として、身体の本来持つ治癒力を引き出す「生物化学的治療」と呼ばれる統合医療の手法が過去15年間にわたり大きな実績をあげ、現在では全米で広く使われるようになりました。その治療法の中心に位置付けられるのが「食事」と「サプリメント」なのです。
では、脳に生化学的な影響を与えるような身体の問題にどのようなものがあるか、例を見てみましょう。
● 多くの研究と、数え切れないほどの自閉症児の保護者の方からの報告が、食物アレルギーが問題行動に大きな影響を与えることを示しています。
● 自閉症児に広く見られる腸内での酵母菌の異常増殖は、腸壁を溶かし、様々な毒素を血流中に流出させます。 その結果、神経に影響する毒素「神経毒」が脳に到達して障害を引き起こします。
● 酵母菌の代謝物もそれ自体が神経毒であると同時に、消化酵素が必要とするビタミンを消費し、腸における消化を不完全にします。
● 不完全に消化さた小麦、牛乳、大豆などのタンパク質は、ペプチドとして荒れた腸壁から血流に入り、脳に達して障害を引き起こします。
● 水銀をはじめとする重金属はそれ自体が神経機能を阻害するだけでなく、身体の解毒や免疫システムの異常を通じて身体内の生化学反応システムを阻害します。
● ETC, ETC...
このようなメカニズムによって自閉症児の脳はつねに多くの毒素の影響をうけているのです。
上のリストは過去40年以上に渡る自閉症にたいする生物化学療法の研究により明らかにされた膨大な事実のほんの一部にすぎませんが、自閉症児の問題が身体の中、特に腸を中心に存在することが分かります。 したがって自閉症の治療は「腸をきれいにする」ことから始めることが重要なのです。
生物化学療法について知る
░ サプリメントの使い方
基本的に身体に優しいサプリメントですが、自閉症の治療を目的に使う時には細心の注意が必要です。 それは、サプリメントにアレルギー反応を引き起こす成分が入っていることを気づかず使い症状を悪化させてしまう、通常の摂取量をつかったのに予想外に反応が強くですぎる、あるいはリアクション(サプリメントが働く過程で一時的に症状が悪化する現象)がかなり強く生活や訓練に支障をきたすなどといった問題に気をつけながら進めて行く必要があるからです。 かと言って、過度に心配する必要もまたありません。 専門家や経験者の間に、経験と研究根ざした多くのノウハウが蓄積されているからです。 大事なのはそのノウハウを活用してサプリメントを正しく、効果的に使うことです。 以下は米国カリフォルニア州で自閉症児を治療する傍ら他の自閉症専門医(DAN!ドクター)の訓練も行うカート・ウォーラー博士が推奨する進め方です。 是非参考にしてください。
第1ステップ
まずGF/CFダイエット (小麦と乳製品の食事からの除去)と自閉症児が共通して必要とする「基本サプリメント」を組み合わせてスタートします。
自閉症児全員が小麦と乳製品にアレルギーがあるとは限りませんが、経験上極めて多くの自閉症児がこのアレルギーを持っています。またアレルギー検査で反応が確かめられない場合もグルテンやカゼインの問題を持っているケースがあるので、検査を待たずに直ぐこのダイエットをスタートすることが推奨されています。 その他の食品へのアレルギーや、アレルギー以外の問題もある可能性が高いため、GFCFだけではまだ症状の改善が見れないかもしれませんが、殆どの自閉症をもつお子さんにとってGFCFは非常に重要な第一歩です。
進め方は以下を参考にしてください。
- 第1週 食事から乳製品除去/カルシウムサプリメント使用開始
- 第2週 朝食から小麦製品除去/マルチビタミンサプリメント使用開始
- 第3週 昼食から小麦製品除去/抗酸化サプリメント 使用開始
- 第4週 夕食から小麦製品除去/必須脂肪酸サプリメント使用開始
- 第5週 スナックなど小麦を含む食物を完全除去/亜鉛サプリメント使用開始
- 第6週 歯磨き、シャンプー、石鹸などの日用品から小麦製品除去
注意: 各ステップは必ず1週間である必要はありません。お子さんの様子を見ながら調整してください。 また
除去食ダイエットを行う際には、栄養の不足が体を弱らせたり症状を悪化させたりしないよう、
必ずサプリメントで栄養補充を行ってください。
このステップで使うサプリメントとしては、上記全てのサプリメントがセットになった、障がい児専門のサプリメントメーカー
ニュービギニングズ・ニュートリショナルズ社* の
サプリメントスターターキットをお勧めします。 米国の自閉症専門医(DAN!ドクター)に広く使われ、品質に定評があります。
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第2ステップ
GPL社の基礎検査を受けます。
自閉症の症状とその原因はお子様一人ひとり異なりますので、各自に最適な治療方針をつくるために必ず検査をうけてください。 米国のグレートプレーンズ・ラボラトリー(GPL)社は自閉症専門の検査機関で、米国においても大多数の子供達がこの検査を受けています。 日本人のための検査も行っていますので簡単な手続きで申し込めます。
GPL検査について
第3ステップ
検査結果につき専門家と相談します。
相談する専門医がいらっしゃる方はGPL検査の結果を基に今後の治療方針をご相談ください。
もしも専門医がいらっしゃらない場合、iWANTでは米国専門医によるGPL検査結果の説明と治療の進め方に関する一般的なアドバイスを受けられるサービスをスタートいたしましたので、こちらをご活用ください。 直接問診を行わないため、お子様一人ひとりの医療上のご相談や薬の処方はできませんが、検査結果の解説、除去すべき食べ物の範囲、除去の進め方、使用するサプリメントの種類、そして使い方などにつき一般的なアドバイスを受けることができます。 検査をご注文なさる際に合わせてお申し込みいただくことも可能です。
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░ 治療の効果について
食餌療法もサプリメントの使用も、難しくはありませんがご家族全員の努力と忍耐が必要になります。 除去食ダイエットを徹底することは、特に軌道にのるまでは家庭内にストレスを招くかもしれませんし、サプリメントをお子様に受け付けてもらうこと自体も時として簡単ではないでしょう。 それでも努力を続ける価値があるとことを、米国での多くのご家族の成功体験に裏付けられた生物医学療法の普及が物語っています。
この療法を忍耐強く続けたご両親達は口をそろえておっしゃいます▪▪▪
「皆が完治するわけではないけれど、挑戦すれば必ず改善が見られます」と。
そして、全体から見れば少数かもしれませんが、
いままでに生物化学療法により自閉症が完治した子供は数千人に及ぶのです。
では、GFCFやキレーションなどで効果が得られなかったケースが今も報告されるのは何故でしょうか?
米国カリフォルニア州にて自閉症児を治療する傍らDAN!ドクターの訓練も行うDr. Kurt Woellerは、「生物化学的治療プログラムは一人一人異なり、
同じセラピーが全員に同じ効果をもつとは限りません。
例えば、GFCFを行ってもそれ以外のアレルギーや腸内細菌のアンバランスなどがあれば症状の改善はなかなか現れないかもしれず、複数の治療を組み合わせる必要があります。
また腸の健康が改善していない段階でのキレーションは時期尚早である可能性が高いのです。」と説明しています。
自閉症の治療と、ABA、スピーチ、OT/PTを始めとする訓練のスタートは早ければ早いほど効果が出やすいということが分かっており、米国でも医師、教師、セラピスト達が一致して「早期介入」の重要性をうったえつづけています。 このサイトを読んでくださった方達が一日も早くお子様の自閉症治療のスタートをきられることを願ってやみません。
░ お問い合わせ
只今、お問い合わせはe-mailでのみお受けしております。下記ボタンをクリックしてご連絡ください。
24時間以内(土日・休日を除く)にご返事申し上げます。
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░ *ニュービギニングズ・ニュートリショナルズ社について
ニュービギニングズ・ニュートリショナルズ (New Beginnings Nutritionals)は障がいを持つ人すべてのためのサプリメントショップです。
同社は2003年5月に自閉症にたいする生物化学療法の第一人者であり、また自閉症検査で著名なグレートプレーンズラボラトリー(GPL)の所長をつとめるウィリアム・ショー博士により設立されました。
会社を運営するのは、自身が自閉症を持つ男の子の母親でもあるミセス.ローリー・ノールズです。 ミセス.ノールズのお子さんダニエル君は2歳半で自閉症と診断されました。 しかし、ショー博士とDAN!ドクター(米国の自閉症専門医)のサポートの下、ABA、STなどの訓練に加え、除去食ダイエット、サプリメント、真菌治療、キレーションなど、当時まだ知る人の少なかった「生物化学療法」を徹底して行うことで、9歳の時点で自閉症は完治するにいたっています。
そのストーリーは米国のTVネットワークで広く放映され、現在も自閉症のお子さんをもつ多くの親御さんを勇気付けています。
ミセス.ノールズとショー博士は、て少しでも多くの自閉症児にダニエル君の経験を役立ててもらいたいとの思いから、本当に安心して使ってもらえるサプリメントを自ら作ることにしたのです。 そうしてできたのがニュービギニングズブランドのサプリメントで、現在では数多くの自閉症専門医(DANドクター)に推奨されています。
サプリメントショップ「ニュービギニンズ・ニュートリショナルズ」ではニュービギニングズブランドに加えて他ブランドの商品もとり揃えていますが、全ての商品がショー博士が設定する高い品質基準を満たしています。 また、ニュービギニンズ・ニュートリショナルは障がい児をもつ親御さんたちだけで運営されており、お客様からの質問に親身になってお答えします。
もしもサプリについてのご質問があれば以下のiWANTのサプリメント問い合わせ窓口までお気軽にご連絡ください。 iWANTは米国にてグレートプレーンズラボラトリー社、ニュービギニングズ・ニュートリショナルズ社と協力し自閉症児のための統合療育プログラムの普及を続けています。
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